ご挨拶

此の度、評議員会のご推挙により冬夏会会長を平井聖先生から引き継がせて頂くことになりました。

平井聖先生に於かれましては、大学在職中にも長きに亘って冬夏会の事務局を支えて頂き、会長になられてからは冬夏会の代表として冬夏会の発展に多大な貢献を為されました。深く感謝する次第でございます。

東京工業大学の建築学系の同窓会としての歴史は、冬夏会会誌の名簿に明治２８年卒業からの会員名が掲載されておりますことから、１２５年程前に遡ることになるかと思われます。このような歴史ある会には、永い時間の内につくられてきた様々な活動や運営がなされて参りました。
近年では、恒例の「新年会」を始め、建築学科卒業生および建築系修士課程修了生を顕彰する「冬夏賞」、会員に講師をお願いする「冬夏会講演会」、また在学生を交えて行われる「冬夏会交流会」等を催すことによって会員相互の交歓、親睦がはかられております。

しかし2020年のコロナ禍によって、冬夏会にとりましてもこうした活動の多くが妨げられました。この事態を乗り越え、冬夏会がつくりだした伝統や活動を継続させ、また更なる発展の可能性を目指して会員の皆様と共に活動・運営をして参りたいと存じます。

坂本一成（昭和41年卒/東京工業大学名誉教授）