RESEARCH
このページでは湯浅研究室における研究テーマにつてい紹介します.
平成12年度におけるテーマ
1.「環境調和型都市デザイン」
望ましい都市とは?
例えば,
   1.水準が今より向上している(生活・文化・経済・産業)
   2.都市空間が安全・快適・健康・利便
   3.資源・エネルギー消費が今より少ない.
   4.地域的に自給している.
   5.運営管理が今より安い.
等について都市・環境・エネルギーを同じ土俵で考えてみよう! 

具体的な流れ
1.都市の発展について
 安全,防災,環境保全,
2.対象都市選択理由と特色
 歴史的,独立性,将来像の形成が検討可能,土地(海,川,交通)
3.将来想定されるエネルギーシステム(22世紀)
 
自然エネルギー利用,ゼロエミッション,エネルギーネットワーク
4.対象都市における20世紀から21世紀,さらに22世紀に至る都市計画とエネルギーシステム

==>環境調和型都市デザイン国内予選結果(第22回世界ガス会議東京大会HP)

2.現在進行中のテーマ

空気調和設備,エネルギー問題関連

家庭におけるエネルギー消費に関する研究
自然エネルギーと建築に関する研究
小規模店舗におけるエネルギー消費に関する研究
地域熱供給ネットワークに関する研究

空気質,温熱環境関連
空気中のマイナスイオンに関する研究
住宅におけるSPMに関する研究

(注意)以上は進行中であり,内容が変わることもあります.
過去の研究テーマ

空気調和設備,エネルギー問題関連


コージェネレーションシステムのクリーンルーム施設への適用形態に関する研究(1999)
クリーンルームは,高度な空気清浄化と温湿度の一定維持が要求されるエネルギー多消費型施設であり,熱源システムの省エネルギーとしてコージェネレーションシステム(CGS)の導入による効果が期待される。本研究では,クリーンルーム施設のエネルギー消費の実態調査を行い,種々の形態のCGSの適応をシミュレーションにより検討することで,クリーンルーム施設に適したCGSの適応形態を提案する。

熱源システムにおけるポンプの変流量制御による省エネルギー効果に関する研究(1999)
空調システム二次側の熱搬送機器は,負荷変動に応じて追従させる変流量制御の導入件数も増えている一方で,一次側の機器については負荷変動が起こった場合にも常に定格運転が行なわれていることが多い。そこで本研究では熱源システムにおけるポンプを変流量制御することで,熱搬送にかかるエネルギー消費量削減効果について把握することを目的としている。

文献調査に基づく住宅のエネルギー消費量に関する研究(1999)
住宅のエネルギー消費量の把握には,実態調査・負荷計算・統計資料からの推計等が行なわれている。家計統計などの資料に基づいた推計は全国や地域別の平均的なエネルギー消費量を得るものであり,各地で行なわれている実態調査では個々のデータが得られるが,地域や時期,住宅種別が限定されている。今後住宅へ新エネルギーシステムを導入を検討する場合等,平均的なデータではなく,ばらつきを持った住宅種類ごとのデータを得ることが必要となってくる。そこで本研究では,地域・住宅の特徴別に実態を把握することを目的とし,今までに実施された実態調査を対象に文献調査を行い,基礎的なデータとして年間・月別・時刻別データを解析した。

事務所・ホテル建築におけるエネルギー需要のばらつきに関する研究(1999)
建築設備システムの設計時の推定エネルギー需要量は不確実性を有している為,その平均値とピークのみによる設計では,目的とする省エネルギー性・経済性は達成されない可能性があり,エネルギー需要のばらつきを考慮した設計手法の確立が重要と考えられる。そこで本研究では,異なる消費特性をもつ事務所ビルとホテルの2種類の建築について,実態調査に基づき,エネルギー需要のばらつきを把握することを目的とする。

CGSの設計要素が省エネルギー性に及ぼす影響(1998)
エネルギーの有効利用は,環境や資源を考える上で現代社会における重要な問題である。しかし,事務所の高度なOA化や各種施設や住宅における快適性の追求等により,民生用エネルギーは年々増大している。建設設備における省エネルギー手法として,発電に伴い発生する熱を回収して利用するコージェネレーションシステム(CGS)があるが,従来のシステムと比較して設計要素が多く,適切なシステム設計手法の確立が望まれている。本研究はCGSの個々の設計要素が建物の省エネルギー性に及ぼす影響を分析することを目的としている。

二分岐型ダクトモデルにおける変風量制御の静圧変化に及ぼす影響(1998)
近年,空気調和の為に使用される消費エネルギーの削減が大きな問題となっている。また,最近の空調システムに対しては個別制御求められており,この二つの要求を同時に実現するシステムとして単一ダクト変風量方式(VAV)の需要が高まってきた。本研究では,変風量方式による空調エネルギーの削減に関して重要な要因となるダクト内の静圧変化に注目し,一般的なダクトの分岐モデルにより,静圧変化の特性を明らかにすることを目的としている。


空気質,温熱環境関連

住宅における浮遊微粒子の粒径別濃度と組成に関する研究(1997.1998.1999)
室内空気質制御の観点から,浮遊微粒子の濃度,粒径,組成等の性状を把握することは重要である。本研究では,季節ごとに室内の換気条件を含めた空調の設定をパラメータとして,住宅の室内外において浮遊微粒子と粒径2.5μm以下の粒子を捕集し,粒径別濃度と組成に関して径時変化を分析することにより,外気条件や室内環境の変化が室内における浮遊微粒子の性状に及ぼす影響について明らかにする。

建材から発生する揮発性有機化合物の温度依存性について(1998)
揮発性有機化合物(VOC)による室内空気汚染が顕在化する中,汚染源からの発ガス量に対する様々な因子が注目されている。そこで本研究では,建材から発生するVOCの温度による発生量に注目し,2種類の異なる加熱方法により発生ガス測定を行い,建材からの発生ガスの温度依存性を検証することを目的としている。

炭化ワラ材料を用いた透氣性部材の熱・湿気特性に関する基礎的研究(1997)
建物の換気不足による室内空気汚染や結露,かびの発生による健康障害等の問題が存在する。その解決方法の一つとして炭化ワラ材料を用い壁体自体で自然換気を行なう建築壁体が提案されており,その多機能性として,透気性,ガス吸着特性,吸放出性,断熱性がある。本研究では,その基礎研究として,透気性能のj検討を行い,透気条件の異なる定常場における部材内部の湿気に対する特性を把握することを目的としている。

UV/光電子法による建築空間内の微粒子除去特性に関する研究(1997)
光電効果によって微粒子を荷電・捕集するUV/光電子法が空間内の空気清浄化の手法として注目を集めている。本研究では,小空間内においてはその効果が実験的に検討されている。UV/光電子法を建築空間内に適用させ,そこ効果および問題点の検証を行なうことを目的としている。


環境問題関連

リサイクルを中心とした環境問題に対する中学生・高校生の意識調査(1999)
近年,種々の環境問題が注目される中,学校教育における環境問題への取り組み方が重要な問題となっている。本研究では現在教育を受け,自己形成の途中段階にある中学・高校生を対象に,比較的身近な問題と考えられるリサイクルを中心とした環境問題についてアンケー調査を行なうことにより,環境問題に対する関心・意識行動の把握を目的とし,今後の環境問題のあり方を検討する。

エネルギー評価による廃棄物の広域処理に関する研究(1997)
近年の環境ホルモンへの関心の高まりから,ダイオキシン発生量の約8割を占めるとされるごみ焼却場への対応が求められる中で,耐用年数が20〜30年 といわれる清掃工場の統廃合による広域処理が注目されている。しかしそれは,中長期的な視点での議論がさらに必要であり,さらに広域処理のエネルギー評価は一つの重要な指標であるといえる。そこで本論文では,廃棄物の処理工程に着目して,広域処理への移行によるエネルギー評価を行なうことを目的とした。具体的には,清掃工場の実態把握,エネルギー評価モデルの作成,評価モデルによる広域処理のエネルギー効果の検証を目的としている。

(補足)上記に関する発表論文のリストは「PAPERS」に掲載しています.( )内の数字は研究を行なった年度です.
参考ページ
通産省(Ministry of International Trade and Industry)

資源エネルギー庁(Agency of Natural Resources and Energy)

新エネルギー財団(New Energy Foundation)

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)(New Energy and Industrial Technology Development Organization)

日本エネルギー学会(THE JAPAN INSTITUTE OF ENERGY)

財団法人 省エネルギーセンター(The Energy Conservation Center)

社団法人日本ガス協会(THE JAPAN GAS ASSOCIATION)

世界ガス連盟(The Energy Conservation Center)

第22回世界ガス会議(22nd WORLD GAS CONFERENCE)

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