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三栖邦博氏の受章を祝う

幹事長 服部紀和(昭和39年卒)

 本会会員・三栖邦博氏が今年(2011年)の春に藍綬褒章を受章されましたことを皆様にご紹介させていただきます。この朗報は、三栖氏が建築設計界のリーダーとして永く幅広くご活躍されてきたことへの評価の賜物であることは申すまでもありませんが、特に、私どもにとりましては氏が前任の冬夏会幹事長であり本会においても大変なご尽力を頂いていることを鑑み皆様と挙ってお喜びを申し上げたいと存じます。

 三栖邦博氏は、昭和38年東京工業大学建築学科を卒業、41年イリノイ工科大学大学院修士課程を修了、シカゴ市のスキドモア・オウイングス・アンド・メリル建築設計事務所勤務の後、43年日建設計工務株式会社(現・日建設計)に入社され今日に至っておられます。同社にては、日本アイ・ビー・エム本社ビル、住友スリー・エム本社ビル、伊藤忠商事本社ビル、日本電気本社ビル等同社の代表的プロジェクトを担当されたばかりでなく、中東やアジア諸国、中国といった海外での大型案件も多く手がけられました。
  東京本社設計部長、取締役国際事務所長、常務取締役東京本社副代表等を歴任後、平成12年に代表取締役社長に就任され、16年取締役会長、20年より顧問、現在に至っておられます。その間、同氏は日本を代表する設計組織を統率しつつ、幾多の社外活動にも精力的にあたられ、文字通り斯界の発展と課題解決に貢献されています。その代表的な職務のみを挙げても、(社)日本建築士事務所協会連合会会長(平成18年〜)、(社)東京都建築士事務所協会会長(17年〜22年、現・特別理事)、(社)ニューオフィス推進協議会・会長、国土交通省社会資本整備審議会専門委員(17年〜22年)、等々、建築、住宅行政に関する要職は数えきれないほどであります。
 永年にわたる御労苦と大きな功績に対する今回の栄誉はまことに喜ばしく、同窓としても大いに誇りに思うところです。
 いつもにこやかで若々しい”青年建築家”三栖邦博さん、益々ご健勝でご活躍されんことを心より祈念申し上げます。